デ・ラ・セーヌ醸造所 その1 

デリリウムカフェ レゼルブにて
マンデー樽生 ジネビア樽生が登場します。
Alc 6.0% デ・ラ・セーヌ醸造所

さて、今日はジネビアのビールの説明だけでなく、デ・ラ・セーヌ醸造所の説明をさせていただきます。

もともとプロのサックス奏者を目指していたベルナルドが始めた
ブリュッセルの近くセント・ピーターズの町にある小さなセント・ピーターズ醸造所にて2004年に最初に醸造したビールがこのジネビアです。

この地域は、ランビック(自然発酵ビール)を醸造するための自然発酵酵母が空気中に生息している事で知られるZenneゼネ川(ゼナ川)が流れています。このゼネ川をセント・ピーターズ付近の人達はなまってジネ川と呼びます。これがこのジネビアの語源となります。ラベルの川がモチーフなのはそのためです。

もともと、彼はフランス語圏のブリュセロワーズ(ブリュッセルっ子)であり、フラマン語(オランダ語の方言)圏のこの町に自分達が受け入れられるかどうかを当初心配していたようです。地域に根ざそうと考えたものの、完全に手動の小さなビール醸造設備では醸造が追いつかなくなってきてしまい、彼は醸造所の移転を決意します。シント・ピーターズの町から離れる事となったため彼は醸造所の名前も変える事にしました。
(最終的にはこの初期の設備は欧和醸造所に引き継がれる事となります。)

この間にも色々と問題があり、醸造所の移転をスムースに行う事ができず2006年、次の醸造所が出来る事なく醸造所を閉鎖する事になります。(これはここでは話せないので、、店で??)
その間、彼のパートナーであるイヴァンが修行していたデ・ランケ醸造所(イクスイクスビター他醸造)を借りて醸造しています。
彼らはランビック(自然発酵ビール)に非常に興味を持っており、デ・ラ・セーヌ醸造所はブリュッセル近郊にしか移転しない予定です。
しかし、彼にとってはこの経験が非常にプラスになったと言えます。(続く)