ベルギービール名誉騎士ブログ 2022年12月号

こんにちは。

ワールドカップはアルゼンチン優勝で幕を閉じました。

メッシは創業店のベル・オーブ六本木に1日に2度来店されたこともあり?いや、そうでなくても本当に応援していましたので最高の気分です。
正直、日本代表の試合より緊張しました。。

今回輸入についてちょっとだけ専門的な知識を話していきたいと思います。

まずは、「輸入品の価格がどうやって決まっていくのか」からですが、商品に配送コストや各種税金を加えていくイメージです。
税金は、日本に到着後に通関を切る際に税関に支払いをします。

商品のコストは下記のような用語でどのような状況でいくらなのかを明記します。
輸入品には関税が掛かったり、ビールの場合は関税ではなく酒税がかかります。
輸入する際に商品のコストを偽るということは脱税してしまうことになるので、しっかりと商品の価格を明記する書類を用意します。

相手取引先からのインボイス(請求書)を用意し、それが日本に着くまでの費用を含んで明記していきます。
商品の価格は絶対的に大事です。

例えばビールグラスを協賛で0ユーロで特別にもらう場合でも商品としての価値を例えば5ユーロとしっかり明記しないと関税などがかかる商品だと税金をちょろまかしていることになります。
しっかりと正規の金額だった場合の税金は払うように書類に明記をします。

ベルギーから船での輸入の場合

  • FOB…FREE ON BOARD:製品代+港までの配送代(ベルギー国内の港までの金額)
  • C&F…COST & FREIGHT:FOB+日本までの船代 
  • CIF…COST INSURANCE & FREIGHT:C&F+保険料(INSURANCE)

ちなみに保険をかけていないと海賊に乗っ取られたり、最悪、船が沈むことがあります。

実際、2013年に三井商船の船が真っ二つに割れた後に浮遊したのち、タイタニックのように沈没しコンテナ一杯に詰めた空樽が海の底に沈んだことがあります。。

「MOLコンテナ船 船体後半部沈没」で画像検索してみてください。
この中の一つのコンテナに弊社のコンテナが含まれていました。。
保険をかけておかないと大変なことになりえます。

書類に商品の金額を明記するという単純なことですが、ここが非常に重要な話なのです。

リーファコンテナでの輸入や輸入に関することを次回も簡単にご紹介していきます。

今年もあっという間に年の瀬となりましたが私自身も来年が踏ん張りどころの年(毎年そんなこと言ってますが)となります。
皆様まずはお体に気をつけください。

来年は日本の醸造所の拡大もあります。
色々お知らせしていきますね。

ビールを飲みながら素敵な年の瀬をお過ごしください!

RIO(菅原 亮平)

代表略歴

菅原 亮平(スガワラ リョウヘイ)
1979年生まれ、福岡県出身。

  • 鹿児島県ラ・サール中学・高校で寮生活を経て、2002年早稲田大学建築学科卒業。
  • 大学在学中に事業の企画書を持ち込んだ縁で卒業後にタリーズコーヒージャパン株式会社にて1年半ほど勤務。
  • 当時の社長に経営指導を受け、飲食業界に携わる。
  • 2004年六本木に「ベル・オーブ」1号店をオープン。
  • 2005年から、現地よりベルギービールを直輸入し、2006年には卸事業を展開。
  • 2010年9月ベルギー本国より、ベルギービール名誉騎士を受勲。
  • 2014年アメリカからのビール直輸入・卸を開始。
  • 2015年5月、ベルギーにて子会社RIO BREWING&CO.SPRLを設立。
  • 同年6月にEVER BREW株式会社(本社最寄り:虎ノ門)に社名変更。
  • 2016年フランス、サンテミリオンにてサンテミリオンワイン騎士受勲。
  • SASUKE2回出場、マッスルミュージカル初代メンバー