ベルギービール名誉騎士ブログ 2022年9月号

みなさんこんにちは。


8月、9月は飲食店もコロナ第7波の影響をもろに受け、周りの飲食店も撤退が数多く見られるようになっています。

そんな中、我々も相当な苦しさではあるものの、来年のブルワリーの設備拡大に向けて動いております。

基本的には
・ブルーハウス(醸造釜)を約2倍に大きくすること
・それに伴った大きさの発酵タンクと熟成タンクの導入
・遠心分離機を導入
・缶詰の新規設備導入検討中
など、クオリティーの高いビール醸造への投資をビール醸造に関しては行います。

発酵タンクはベルギーのデ・ランケ醸造所などが行っているように、タンクの下部が酵母と広く接する様に幅を広くして作っています。
ただしこれは床効率が悪く、通常はこのような発酵タンクはないと言っても良いかもしれません。
IPAに比べてベルギー系のビールの発酵には、このタンクが私の思うビール作りには必要だと考えていますし感じてもいます。

ただ、世界中のインフレと半導体不足で(日本は世界に比べれば相当ましな様には見えます)、これらの機器の導入スケジュールや予算に乖離が出てきており頭が痛いところです。
この数ヶ月のコロナでの影響も考えるとクラウドファンディングなど行って皆様に支援をお願いすることになるかもしれません。

そんな中で海外進出をしようとしている、されている方々に話を伺ったりすると、当初の目論見の5倍の投資がかかったとお話しされている方がいらっしゃったりと、自分なんかまだ大したことないなといつも思う次第です。

円安だって輸入だけだとピンチではありますが、来年から予定をしているリオ・ブルーイング・コーの日本から輸出開始を考えればチャンスですよね。
かなりの痩せ我慢をしておりますが、これまでの事業運営の中で余裕があった時は思い返すとなかったように思えます。
ギリギリだと頭使うしかないので、ギリギリなりのアイデアで最高のビールを醸造する。
その一点しかブルワリーの生き残りはできませんね。

この秋にも新たな新規ビールを発表予定で仕込みを開始していますのでご期待ください。

RIO(菅原 亮平)

代表略歴

菅原 亮平(スガワラ リョウヘイ)
1979年生まれ、福岡県出身。

  • 鹿児島県ラ・サール中学・高校で寮生活を経て、2002年早稲田大学建築学科卒業。
  • 大学在学中に事業の企画書を持ち込んだ縁で卒業後にタリーズコーヒージャパン株式会社にて1年半ほど勤務。
  • 当時の社長に経営指導を受け、飲食業界に携わる。
  • 2004年六本木に「ベル・オーブ」1号店をオープン。
  • 2005年から、現地よりベルギービールを直輸入し、2006年には卸事業を展開。
  • 2010年9月ベルギー本国より、ベルギービール名誉騎士を受勲。
  • 2014年アメリカからのビール直輸入・卸を開始。
  • 2015年5月、ベルギーにて子会社RIO BREWING&CO.SPRLを設立。
  • 同年6月にEVER BREW株式会社(本社最寄り:虎ノ門)に社名変更。
  • 2016年フランス、サンテミリオンにてサンテミリオンワイン騎士受勲。
  • SASUKE2回出場、マッスルミュージカル初代メンバー