「フルーツビールの高師」を目指したい!

CRAFT BEER and FOOD WIZ 店長
高師優道
(2019年4月新卒入社)

苦いビールが苦手だった!

エバーブルーに新卒で入社するまでは、どんな学生時代を過ごしたんですか?

高校時代に料理人になりたいって思って調理師の専門学校に行こうとしていました。
しかし、親から大学進学を勧められたこともあり、普通の大学に入りました。

そうだったんですね。

当時から、人と接することが好きでサービス業に関わりたいと思っていたので、イタリアンのホールスタッフやジムのトレーナーのアルバイトをしていました。
そして、大学4年の9月に、所属していた大学のプロジェクトの先生がたまたまエバーブルーの経営幹部の人と知り合いで、就職先として紹介してもらったんです。

それがエバーブルーに入社したきっかけになったわけですね。

さっそくエバーブルーが経営しているウルビアマン秋葉原店にアルバイトで入りました。
実はビールの苦い味が苦手で、それまで飲めなかったんですよ。

そうなんですね!
苦手ながらもクラフトビールの店でアルバイトをした、と。

でも、そこでベルギーのフルーツビールを知ったんです。
それが普通のビールのような苦さがなく、甘くてとっても飲みやすくて飲んだ瞬間に好きになりました。

なるほど、フルーツビールに魅かれたんですね。

ぼくのようなビールが苦手な人が、日本人の半分ぐらいはいるだろうと推測して、それならば市場性もあると考えました。
そこで、ビールが嫌いな人にぜひ飲んでほしい、自分がこのフルーツビールを売りまくりたいと思って、エバーブルーに入社することにしました。

異なるタイプの店長の下で学ぶ

入社後の配属先は?

引き続きウルビアマン秋葉原店です。

勝手を知っている店に社員として入り直した形ですね。
どんなことを意識しましたか?

業務内容としては、引き続きホールと繁忙時にキッチンで料理長を手伝うという感じでしたが、社員としてどうすべきか、店長の仕事ぶりを見て学ぼうと思っていました。

社員になると決めたとき、何か将来ビジョンは考えましたか?

当時は「将来のビジョン」というより、まずは「目の前の仕事を楽しんでやれるようにしよう!」という意気込みでした。

ウルビアマン秋葉原店にはどれぐらい在籍していたんですか?

2019年4月に入社して9月までの5ヶ月ぐらいで、2019年10月にデリリウムカフェ銀座店に異動となりました。

その異動の際に何か言われたことはありましたか?

本社の運営部長から店舗のルールなど「システムを学べ」と言われました。
当時の銀座店の店長がルールや型を厳格に重視する人だったからです。
自分は正反対のタイプだったので、そういう店長の下で”異なる店舗運営を勉強してほしい”、という意図があったと理解しています。

教育的な意味合いの異動だったんですね。実際に何を学びましたか?

デリリウムカフェ銀座店もアルバイト含めて10人以上で運営しています。
役割分担などのルールをコレガス(オランダ語で”仲間”の意)が守らないと、オペレーションにムラやモレが生じて、結果的にお客様に不快な思いをさせてしまうことになりかねません。
そういった、なぜルールがあるのかという理由を学べたと思います。

いい勉強になりましたね。

はい。
その後店長が替わって、以前秋葉原にいたときにお世話になった店長が来たんですよ。
その店長は自分と同じタイプで気が合い、またビールのこともいろいろ教えてくれました。
その店長と仕事をするのがとても楽しかったので、また一緒にできることになって嬉しかったですね。

タイプの違う店長の下で働けて、幅が広がりましたね。その次はどの店に行ったのですか?

銀座店には1年ほどいて、2020年11月にベル・オーブ池袋店の店長として赴任しました。

24歳の若手店長として“仲間”感覚を意識

入社1年半で店長とは、早いですね!
どんな店にしていこうと思いましたか?

ベル・オーブ池袋店は社員が自分と料理長のふたり、アルバイトが最多で15人ぐらいの規模でした。
アルバイトは全員が学生で、当時24歳の自分と同世代です。
なので、上下関係ではなく仲間という感覚でやっていこうと思いました。

たしかに、店長というよりリーダーという感覚かもしれませんね。

自分が学生のアルバイトだったら、ひとつふたつ上の人が「店長だから」と言って社会人風を吹かせられて偉そうなことを言われたら、ちょっと引くと思うんです。
みんなもそうかなと思い、気をつけていました。

なるほど。

なので、新任店長という気負いのようなものもなかったし、大それた目標を掲げようとも思いませんでした。
その場その場で、目の前のオペレーションをしっかり回しつつ、みんなが楽しく働けるような雰囲気づくりをまずは一番に大切にしていました。

それが結果的に店の雰囲気を良くして、業績に繋がるのかもしれませんね。

そう思います。
でも、当時はコロナ禍の真っ最中で、お客様が来ない日が続きました。
店は池袋西口の東京芸術劇場の1階フロアにあって、劇場自体がコロナで公演が行われず、その来場者が見込めないという状況だったからです。

それは大きいですね。

店長として精神的に一番苦しかったのはそこですね。
店に入るアルバイトの数を絞らざるを得ず申し訳ない思いでしたが、学生も状況をわかってくれていてみんな複数のバイト先を確保していてくれました。

学生アルバイトもコロナでたくましくなっているんですね。
仲良くやっていくために工夫したこととかは?

閉店後にご飯を一緒に食べに行きました。
あとは店で意識的に小まめにコミュニケーションをとっていきました。
大学のこととか、世の中のこととか、いろいろ雑談しましたね。

お客様の一挙手一投足に機敏に

そして、次に赴任したのが現在の「CRAFT BEER and FOOD WIZ」ですね。
店の特徴は?

2022年1月から着任しています。
エバーブルーがM&Aした店で、以前の店名をそのまま受け継いでいます。
コロナ禍でも出店を止めないために工夫して、完全居抜きでの出店となりました。
特徴は店名のとおりクラフトビールとフードの店ですが、メニューには餃子や「豚肉のスパイシー串焼き」などの串料理があるなど、西洋居酒屋風ですね。
ウリのクラフトビールは常時20種類ほど、最多で30種類を揃えています。

客層は?

店は御茶ノ水・淡路町の「ワテラス」という再開発された複合施設にあるんですが、オフィス棟の会社員の方や近隣の学生、居住されている方など幅広いですね。

接客で心掛けていることとは?

”お出迎え”と”お見送り”をこだわることです。
あと「ありがとうございます」という言葉を、店長の私が率先して、どのコレガスよりもお客様に伝え、フレンドリーに接することですね。
できる限り視野を広くして、お客様の”一挙手一投足”に機敏でいるようにもしています。

ご新規のお客様の中にはクラフトビールの種類が多いのでどれにしようか迷っている方が結構いらっしゃるんですよ。
そんなお客様には、さりげなく近づいてビールの説明をし、お客様の好みに合いそうな銘柄をお勧めしたりします。
リピーターのお客様には、前回オーダーされた銘柄を覚えていて、それをまたお勧めするといったこともありますね。

入社動機になったフルーツビールもお勧めするわけですね。

はい。
コロナ禍やロシア情勢など、世界中の影響を受け、現状入荷(輸入)が安定していませんが、店にあるときはカクテルを頼まれるお客様にお勧めしたりしています。
そういうお客様はビールが苦手の場合が多いので。

なるほど。では、店長としてマネジメントで心掛けていることは何ですか?

池袋のころと変わらずまだ勉強中ですが、アルバイトのコレガスは学生が多いので、学校のことや講義のことなど他愛ない会話をしてフランクな関係をつくるようにしています。

今後の課題を教えてください。

コレガス教育がニガテというか、”自分でやったほうが早い”と動いてしまうところがあります。
それではなかなか部下が育たないだろうと自覚しているので、自分ではなく、まずコレガスに動いてもらうことが大切だと思っています。
それで気づいた点をアドバイスするといったようにして、コレガスが成長する機会をつくっていきたいと思っています。

最後に、エバーブルーでチャレンジしたいこととは?

やはり、入社動機にもなったフルーツビールを広めることです。
フルーツビールをフューチャーした店をやってみたいですね。
そして、「フルーツビールと言えば高師」と言われる存在になりたいと思っています。

ありがとうございました!