「仲間から、頼られる存在でありたい」

ブッチャー・リパブリック 横浜赤レンガ シカゴピザ & ビア
ブッチャー・リパブリック グランツリー シカゴピザ & グリル
ブラッスリー ムー
統括店長 伊藤悠樹

さまざまな企業での経験を活かし、エバーブルーで3店舗の統括店長をしている伊藤さん。統括するうえでの苦労やマネジメントについてお話を聞きました。

エバーブルーに出会うまでの道のり

エバーブルーに入社するまでの経歴を教えてください。

大学卒業後、食品メーカーに入社し、営業職として神奈川県下のスーパーや問屋を担当しました。3年後に新潟営業所に転勤となり、同様の仕事に就きます。計5年の勤務の後、ヘッドハンティング会社にスカウトされて、ヘッドハンターにキャリアチェンジしました。

華麗なる転身ですね!

給料は良かったんですが、仕事はヘビーで、2時間ぐらいしか寝られない日々でしたね。ちょっと健康を害して、「自分にはヘッドハンターは向いてない、お金よりも健康のほうが大事だ」と思い直して、ワイン商社に転職しました。

飲食の世界に戻ったんですね。

エバーブルーのような飲食店に飲料を卸す営業を3年ほどやったところで、結婚が決まりました。これを機に、元からやりたかった、お客様に直接サービスする仕事をしようと、クラフトビールのお店を運営する会社に移ったんです。

飲食業への転進には、どんな思いがあったんですか?

ワイン商社のころ、飲食店に対して、自分が扱っている嗜好性の強い商品をお客様に説明しながら売る機会があり、それがとても楽しかったんです。ならば、自分が直接お客様に説明して飲んでもらいたい、と。

なるほど。確かに直接手応えが感じられますもんね。

それで、3年ほどホールをやったんですが、毎日毎日20~30㎏あるビールケースを持ち運びしていて腰を悪くしてしまいました。長く休むのは会社に迷惑と感じたのでいったん退職したところで、ちょうどコロナ禍で腰の療養も兼ねて半年ほど休むことにしました。

休養を経て、エバーブルーに入社したわけですね。

はい。「ブッチャー・リパブリック 横浜赤レンガ シカゴピザ & ビア」の募集を見つけて、入社を志望しました。

先を見据えて行動できる頼もしい組織

選んだ理由とは?

経験を生かそうと、クラフトビールの店を軸に探したんです。その中で、エバーブルーはコロナ禍でもしっかり運営していたのでちゃんとした会社だと思いました。

コロナ禍の入社で不安はありませんでしたか?

やはりコロナへの対応が気になりました。けれども、入社後すぐに不安は解消されました。コロナが流行するまで未着手だったUber Eatsにみんなで対応している姿を見たり、社長の菅原さんが先頭に立って新業態の開発をしたり、業態強化のために他社とフランチャイズ契約をしたりと、精力的に対策に取り組んでいるのを知って頼もしく感じました。

菅原さんとはその後近くで接するようになりましたが、物事に対し常に先手を打とうと行動する方です。先々に売上が落ちてしまうことも考慮し、「ちょっと無理なのでは?」と思うようなことでも、今頑張ってやっておこうという責任感が強いと思います。

そのとおりですよね。では、伊藤さんは赤レンガに入店後、店長を1年半ほど務めた後、2022年7月に現在の統括店長に昇格しました。マネジメントではどのようなところを主に見ているのですか?

基本的には、毎日の売上や経費などの数字と現場を見て、気になるところを店長と話し合っています。「売上の割に人件費がかかり過ぎているけど、削れるところがないか」とか、逆に「ここにはもっとコストをかけたら、よりお客様に喜んでもらえないか」といった感じですね。率直なディスカッションや意見交換をします。

武蔵小杉グランツリー店では、店長を兼務していますよね。そこではどうしているんですか?

副店長を店長に見立てて、同じように対応しています。早く店長になってもらうためにもいいかな、と思うので。

なるほど、そうですね。お店の運営で工夫していることはありますか?

武蔵小杉グランツリー店は、平日はベビーカーを押して来店されるママ友同士や、休日は家族連れのお客様がとても多いんです。そのため、安心して過ごしていただけるように気を配っています。店内スペースに限りがあるのでお子様の遊び場まではつくれませんが、例えばガチャガチャを置いてみるとか、お子様ランチのオーダーがあれば飲み物だけでも先にすぐお出しするとか。もちろん、ランチは時間勝負なのでいかに早く提供するかを工夫しています。

また、赤レンガ店は、横浜赤レンガ倉庫に観光で来られた方に寄っていただくことが多いので、雰囲気を楽しんでいただくように照明を工夫しています。お店によって異なる客層にどう対応するかが、この仕事の面白いところではないでしょうか。

お客様に満足してもらうため、メンバーを育成

では、この仕事をしていて感じるやりがいとは、どんなことですか?

一番は、やっぱりお客様に「ここなら安心してごはんが食べられる!」「来てよかった!」「また来たい!」などと言ってもらえることです。すべてはそこに照準を合わせてマネジメントしています。スタッフの言葉遣いとか、お客様と話すときの目線といった細かいところまで。店のスタッフ全員で切磋琢磨してもらう感じですね。

では、今後のビジョンや目標を教えてください。

役職はどうであれ、関わるコレガス(オランダ語で“仲間”の意)が何かあったときに頼られる存在でありたいと思っています。できれば、仕事だけでなくプライベートでも。そんなリーダーとなって、チームを束ねていきたいですね。チームとしてそういった関係性が満たされていないと、仕事していてもつまらないんじゃないかと思うからです。

確かに。結束力のないチームで働いていても面白くないですよね。経営幹部として抱負はいかがですか?

数字を上げることは期待されているので、応えていきたいですね。その点、集客力のある赤レンガ店は限られた人数でどう回していくかが課題ですし、ほかの2店舗もそれぞれの課題を店長やスタッフとクリアにしていきたい。また、ソフトクリームマシンの導入も手掛けましたが、新商品や新しい業態の開発にもさらに関わっていければと思っています。

ありがとうございました!