ベルギービール名誉騎士ブログ 2023年1月号

あけましておめでとうございます。

今年はこの数年の鬱憤を晴らし数多くのビールを輸入したいと思っておりますがビール価格の高騰はロシアがいつ戦争を止めるかどうかにかっております。
電気代5倍とかガス10倍とか小麦・麦芽が数倍に値上がりしその影響が最も出てくるのが本年です。
ビールで世界平和を目指す私にとっては困ったものです。。
でも今年も前向きにビールを輸入し、醸造してまいります!

今回も輸入についてお話ししていきたいと思います。

前回はFOB C&F CIFなどの用語を説明しました。

CIF CIF COST INSURANCE & FREIGHT C&F+保険料(INSURANCE)

つまりざっくり言うとブルワリーからコンテナで日本まで運ぶ経費を含んだコンテナの中身の商品代金です。

コンテナは冷凍でも冷蔵でもなくドライコンテナ(常温)でもなく弊社の場合は定温コンテナ(リーファコンテナ)を利用しています。

ワインにもよく使われるわけですがビールはいまだにドライコンテナで輸入されることも数多くあります。
赤道付近で相当暑い状況の中ビールがヨーロッパから来るわけですから我々の輸入するビールは必ずリーファコンテナを利用します。
そうでないとベルギービールの瓶内二次発酵は酵母が既に死んでしまって嘘になってしまっている可能性が高いわけです。

コンテナは20feetと40feetがありますが20feetのリーファコンテナはあまり聞いたことがありません。
コンテナを一杯にしなければいけないわけで、他社との混載という手もありますが、ビールの温度帯に合わせるものがワインくらいしかないのでこちらの都合の日時通りに混載のコンテナを都合の良い数量で見つけることも非常に難しいのです。
結果40feetのコンテナにビールをたくさん詰めて送ります。
弊社の場合はいろんなブルワリーのビールを一緒に載せることがほとんどです。
前回も少し書きましたが海賊に船を乗っ取ろうとしたりもしますのでコンテナ線はわざと波を立てて海賊が小さい船で近づけないようにためにまっすぐではなく蛇行しながら航海したりすることも本当にあったりすると日本の大手船会社との会食で聞いた事があります。

コンテナの中身が日本に到着するまでの事務的な話を次回お話しします。

インボイスとかBL、アライバルノーティスとかどの商品でも輸入する際には必要になるような内容になります。

食品だとイングレとか成分分析表などの話が出てきます。

それではみなさま今年もよろしくお願いいたします。フゾンテ!(乾杯!)

RIO(菅原 亮平)

代表略歴

菅原亮平(すがわら りょうへい)
1979年生まれ、福岡県出身。

  • 鹿児島県ラ・サール中学・高校で寮生活を経て、2002年早稲田大学建築学科卒業。
  • 大学在学中に事業の企画書を持ち込んだ縁で卒業後にタリーズコーヒージャパン株式会社にて1年半ほど勤務。
  • 当時の社長に経営指導を受け、飲食業界に携わる。
  • 2004年六本木に「ベル・オーブ」1号店をオープン。
  • 2005年から、現地よりベルギービールを直輸入し、2006年には卸事業を展開。
  • 2010年9月ベルギー本国より、ベルギービール名誉騎士を受勲。
  • 2014年アメリカからのビール直輸入・卸を開始。
  • 2015年5月、ベルギーにて子会社RIO BREWING&CO.SPRLを設立。
  • 同年6月にEVER BREW株式会社(本社最寄り:虎ノ門)に社名変更。
  • 2016年フランス、サンテミリオンにてサンテミリオンワイン騎士受勲。
  • SASUKE2回出場、マッスルミュージカル初代メンバー